山田哲人、今オフの「メジャー移籍」はなし? 最も可能性が高い時期は… (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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山田哲人、今オフの「メジャー移籍」はなし? 最も可能性が高い時期は…

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菊田康彦dot.
ヤクルトの山田哲人 (c)朝日新聞社

ヤクルトの山田哲人 (c)朝日新聞社

 だが、私見では少なくとも今オフのメジャー移籍はなさそうだ。それは山田自身が、来年の東京五輪への出場を強く望んでいるからだ。MLBはこれまでもメジャーリーガーの五輪出場には消極的で、2015年に就任したロブ・マンフレッド現コミッショナーは東京五輪への選手派遣に関して「可能な限りサポートできるよう考えている」と発言しているものの、方針を大きく転換するとは考えにくい。したがってマイナーリーグならともかく、来季メジャーでプレーすれば五輪への出場は事実上、不可能となってしまうのだ。

 だから来季メジャーでプレーすることはないと思うが、その後に山田がメジャー移籍を希望すれば、球団がこれを容認する可能性はありそうだ。ヤクルトとしてもチームの顔をそう簡単に手放したくはないだろうが、もし海外FA権を行使してのメジャー行きとなれば球団には何の見返りもない。ただし、それ以前にポスティングで移籍すれば譲渡金を得られる。もちろんすべては山田次第だが、海外FA権を取得する前年、つまり東京五輪も終わった2020年のオフが1つのタイミングになるかもしれない。

 ちなみに菊池と山田に関しては、以前メジャーリーグのあるスカウトが、こんな話をしていたことがある。

「菊池選手は世界でナンバーワンの二塁手だと思っています。メジャーでは選手の能力を20~80の数字で評価しますが、私は菊池選手の守備には『100』をあげたい。打撃に関していえば打率2割8分でホームランは5本から10本、それで盗塁を30してくれたら十分です。山田選手も素晴らしい選手ですが、(菊池よりは)守備で少し劣る分、打率は2割8分でいいですけど、ホームランは15本から20本は欲しい。メジャーでそれだけ打てるかどうか、もう少し見極めたいですね」

 この時期に将来のメジャー移籍をうんぬんするのは、気が早いのかもしれない。ただ、今年もスタンドの片隅ではそれを見据え、山田の力量を見極めんとメジャーのスカウトが目を光らせることになるはずだ。(文・菊田康彦)

●プロフィール
菊田康彦
1966年生まれ。静岡県出身。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身。2004~08年『スカパーMLBライブ』、16~17年『スポナビライブMLB』出演。プロ野球は10年からヤクルトの取材を続けている。


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