同8日の西武戦、何としても連敗を阻止したい高橋由伸監督は、坂本勇人を2013年9月15日の広島戦以来の2番に起用するなど、打線のテコ入れを図ったが、今度は投手陣が大誤算。13安打、13打点を許し、2対13と大敗。“悪夢の13つながり”で、ワースト記録を「13」に更新した。高橋監督も「みんな何とかしようとしているんだけど、なかなかね。結果がすべての世界だから」と苦渋の表情だった。

 そして、同10日の日本ハム戦(札幌ドーム)。先発・マイコラスが8回を1失点に抑え、2対1の逃げ切り。ようやく長いトンネルを脱出した。

 「1つ勝つのは大変だなと。でも、勝っても負けても次の日は次の日」と指揮官。「1勝ぐらいでは、喜んでいられない」の悲痛な思いが伝わってきた。

 しかし、魔物に魅入られたような悪い流れは、シーズンの最後までついて回り、3位・DeNAに2ゲーム差の4位。10年目で初めてCS進出を逃す羽目になった。

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 ヤクルトのベテラン左腕・石川雅規は、5月18日の巨人戦(東京ドーム)で勝ち投手になったのを最後に9連敗。チームも8月27日のDeNA戦(神宮)から7連敗と弱り目に祟り目。ここは何としてもベテランの味を発揮して、悪い流れを変えたいところだ。

 9月5日のDeNA戦(横浜)、石川は自身とチームの連敗脱出をかけて先発。6回を4安打1失点と、ベテランの意地を見せた。

 ところが、味方打線も6回まで4度にわたって得点圏に走者を進めながら、あと一打が出ず、ゼロ行進。この結果、石川のせっかくの好投も報われず、連敗は「10」まで伸びた。

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球界最年長の二桁連敗