審判の判断も曖昧 「コリジョンルール」はプロ野球を滅ぼす悪法か!? (2/3) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

審判の判断も曖昧 「コリジョンルール」はプロ野球を滅ぼす悪法か!?

dot.
オリックス春季キャンプにおいて捕手によるブロックとみなされるプレーを検証する=2016年2月7日、宮崎市清武町 (c)朝日新聞社

オリックス春季キャンプにおいて捕手によるブロックとみなされるプレーを検証する=2016年2月7日、宮崎市清武町 (c)朝日新聞社

 5月11日の阪神対巨人7回戦(甲子園)。3回2死二塁、脇谷亮太(巨人)の中前打で二塁走者の小林誠司が本塁に突入した。中堅手の大和が本塁にワンバウンド送球。捕手の原口文仁は、本塁の後方へ下がりながら本塁をまたぐように捕球。走路として本塁の前方部分を開けるようにしながら、腰を引きながら小林誠にタッチした。タイミングはアウト。球審はその場でアウトの判定を下した。しかし、ビデオ判定となった末、原口が走路をふさいだとして、アウトがセーフに覆った。

 このプレーの何が問題なのか。明らかに原口の動きは、衝突を避けるように、走者に本塁前方へ走路を空けているように見えることだ。一方、審判は「走者の走路をふさいだ」という見解。これは、三塁と本塁を結ぶライン上に、原口の左足がかかるという意味だ。また、ワンバウンドの送球を、下がりながら捕球しなくても、捕れたはずだ、という意味も含む。後日、友寄正人審判長が「走路に入らなくても捕球できた」と審判団が判断したと明かしている。なぜなら、送球に合わせて原口が下がっていた場合、コリジョンルールを適用しない「はず」だからだ。

 ただし、友寄審判長は同時に、アウトの判定で良かったのではないか、という意見を持つ審判員がいたことも正直に明かしている。その後、日本野球機構から阪神へは、ルールの適用について、さらなる検討を行うと説明された。原口が捕球のため走路に入ったことも認められたが、立ち位置が走路だったためコリジョンルールを適用した、とも。この矛盾点は、今後の検討という、あいまいな状態となっている。


トップにもどる dot.オリジナル記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい