
交流戦に突入しているプロ野球。セ・パ両リーグでは今年も月ごとに「日本生命月間MVP賞」が選出される。6月7日の発表を前に、5月のパ・リーグ月間MVPを投打1人ずつ予想したい。
【パ・リーグ投手部門】
岸孝之(楽天)
低迷するチームの中で、まさに獅子奮迅の働き。FA移籍2年目の岸孝之(楽天)が、5月の5試合に先発登板して2完投(1完封)勝利を含む3勝(0敗)を挙げ、防御率1.35と安定感抜群のピッチングを展開した。
まずは5月2日の日本ハム戦(札幌D)。初回にもらった1点の援護を手に、付け入る隙を与えないほぼ完璧な投球を披露し、9回を3安打無失点で計10奪三振、計131球の完封勝利をマーク。さらに8日のロッテ戦(楽天生命)でも7回3安打無失点の好投で勝ち投手に。17日のソフトバンク戦(楽天生命)では6回3失点(自責2)で勝敗付かずも、続く24日のオリックス戦(東京D)で再び9回を一人で投げ抜き、4安打1失点での完投勝利。交流戦に入って5月最終日に行われたDeNA戦(横浜)では、9回を投げて12奪三振をマーク。勝利まであと一人のところで同点弾を浴びて月間4勝目は逃したが、それでも5月の働きは見事だった。
その他では、ボルシンガー(ロッテ)が4試合で4勝0敗、防御率2.16、アルバース(オリックス)も5試合4勝0敗、防御率2.78と新外国人の奮闘が目立ったが、防御率を考えると岸に軍配が上がる。チームの6月反攻へ弾みを付けるためにも、岸の月間MVP受賞を望みたい。
【パ・リーグ打者部門】
柳田悠岐(ソフトバンク)
止まらない。手が付けられない。柳田悠岐(ソフトバンク)が、5月の26試合に出場して、打率.387(106打数41安打)、7本塁打、23打点に、おまけの5盗塁。サイクル安打を達成した4月(21日の日本ハム戦)は月間MVPを山川穂高(西武)に譲ったが、5月はOPS1.119という驚異的な活躍を見せた。