近年まれに見る注目を集めたプロ野球の新人選手選択(ドラフト)会議が10月26日に行われ、7球団から指名された早稲田実業・清宮幸太郎選手は日本ハム、2球団から指名された広陵・中村奨成選手は広島が交渉権を獲得した。

 指名後の会見で清宮選手は「すごく良いチームだなというイメージがあるので、本当にうれしい」と話し、入団に前向きな姿勢を示した。

 現役時代、阪神などで活躍した野球評論家の江本孟紀氏が清宮選手と中村選手の今後の活躍をズバリ、予測した。

* * *
 清宮選手、中村選手ともに良い球団に入ったと思います。

 清宮選手を指名した日本ハムは、試合の勝ち負けよりも選手の育成を第一にしている。大谷翔平選手の“二刀流”も、その一例です。二刀流は目先の勝利を優先するならできない起用法ですが、栗山英樹監督は大谷選手を「二刀流で育てる」という方針で徹底していました。

 勝利を優先する球団だと、少し成績が下がってくると二軍に落としたり、控えに回したりしなければならない。その点、日本ハムは順位が下がっても選手を成長させることに力を入れている。これは大きなことです。

次のページ