そんな夢のような成分・レジスタントスターチは、おにぎりやポテトサラダ、冷やし中華やざるそばなど、冷たい料理に多く含まれている。米や大豆、あずき、そば、うどん、パスタ、マカロニ、じゃがいもなどを使用して調理し、温めずに冷たいままで食べるのがこつ。
ダイエットの天敵「外食」でもレジスタントスターチを摂れるメニューはたくさんある。ランチなら冷たいおそばやうどん、冷製パスタに冷やし中華と、夏ならではのメニューが並ぶ。おつまみには枝豆・ポテトサラダ、マカロニサラダを。ちょっとぜいたくしたいときは、おすしもおススメだ。
また、水溶性食物繊維を含んだ食品(わかめ、長いもなど)、イヌリンを含んだ食品(ごぼう、玉ねぎ、にんにくなど)、発酵食品(納豆、みそ、キムチなど)にも同様の作用があるため、トッピングなどで工夫してみると、相乗効果も期待できる。
腸内環境を整えることで、ダイエットだけでなく、睡眠の質やホルモンバランスも改善され、うつまで予防すると、高畑さんは指摘する。さらに、私たちの体にある免疫細胞のうち、70%が腸に集中しているという。免疫細胞が低下すると病気にかかりやすくなり、特に細胞のがん化を防ぐメカニズムには、免疫細胞が深く関わっている。つまり、腸内環境を整えることが、がん予防にもつながるというのだ。
まずは自分の便の臭いや色、かたちをチェックしてみよう。気になった人は、腸内環境改善のために食生活から変えてみてはいかがだろうか。気がつけばダイエットもできていて、一石二鳥の夏になるかもしれない。