薄着になるこの季節は、「やせたい」と願う人が一気に増える、ダイエットの季節でもある。ちまたではあらゆるダイエット方法が生まれているが、いまだ根強い人気なのが「糖質制限ダイエット」だ。かなりの割合で効果があるとされる一方、リバウンドしやすいのも特徴であるこの「糖質制限ダイエット」には、実は大きな落とし穴がある。「便秘」だ。
まず、糖質制限を始めると食事の量が減ることで、便の材料も減ってしまう。さらに、普段穀物から摂取していた食物繊維量が減少することで、悪玉菌が増加し便秘へとつながり、結果的にやせにくい不健康な体を作ってしまうのだ。
では、炭水化物などの糖質を摂取しながらやせるには、どうしたらいいのだろうか? カギは「ヤセ菌」にあった。
農学博士で『自分史上最高の腸になる!腸で酵素をつくる習慣』(朝日新聞出版)の著者でもある高畑宗明さんによると、そもそも腸内にはさまざまな菌があり、そのバランスをコントロールすることが健康やダイエットの秘訣(ひけつ)だという。そのためには「ヤセ菌」を増やすことが大切だ。
「ヤセ菌」を増やすこつは、冷たい炭水化物に含まれる「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」を摂取すること。そうすることで、やせ形の人の腸内細菌バランスに近づくことができるのだという。
レジスタントスターチは、難消化性でんぷんのため、糖として小腸で吸収されにくく、そのまま大腸へ行き一部が吸収されて、残りは便になる。そのため、摂取カロリーが抑えられるのだ。