“運命の歯科医院”に巡り会えるか会えないかで、一生自分の歯で健康に暮らせるかが決まる?(※イメージ写真)
“運命の歯科医院”に巡り会えるか会えないかで、一生自分の歯で健康に暮らせるかが決まる?(※イメージ写真)
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 自分の歯で一生健康に暮らしていくためには、いい歯医者さんに出会えることが重要です。それは生涯のパートナーを見つける「婚活」のようなもの。“運命の歯科医院”に巡り合うにはどうしたらいいのでしょうか。

 週刊朝日MOOK『いい歯医者2016』で、草の根歯科研究会代表の岡田弥生歯科医師に、「最高の歯科医院(パートナー)を見つける7つのポイント」についてお聞きしました。

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「いい歯科医院を紹介してほしい、とよく聞かれますが、万人にいい歯医者さんはいません」(岡田歯科医師)

 患者の歯の状況はそれぞれ違います。一方、歯科医師にも得意分野があります。漠然と「いい歯科医院は?」と考えるのではなく、まずは自分がどういう治療を望むか、歯をどう保っていきたいかを真剣に考えることが重要です。

 トラブルが生じてから歯科医院に行くのでは遅く、むしろ平常時に、時間をかけて調べておくのがいいでしょう。

「歯にトラブルがあると歯科医師も『すぐ治療を』と言いますし、患者の立場は弱くなります。ただし、症状がない時には行きづらいでしょうから、自治体から届く定期検診案内などを活用しましょう」(同)

 無料で受けられる定期検診は、実は受診率が低いのが現状。いつも通っている歯科医院以外に行くチャンスととらえましょう。これなら歯にトラブルがなくても行きやすいはずです。

 もし歯にトラブルを抱えている場合でも、複数の歯科医院を受診し、治療方針や治療費の見積もりを取るほうが望ましいようです。

「確かに歯科では治療前提で、見積もりだけを求める患者さんはあまりいないので、嫌がる歯科医師もいるかもしれません。でも、仕事では相見積もりを取るのは当たり前のこと。歯科医師に嫌な顔をされたとしても、自分の歯を守るために頑張ってほしいですね」(同)

 納得のいく歯科医院が見つかっても、ゴールインではありません。患者も、歯科医師との信頼関係を築く努力が必要です。まさに結婚後の夫婦関係と同じ。自分の歯と末長く幸せにあるために、惜しまない努力を忘れずに!(取材・文/吉川明子)

【最高の歯科医院を見つける7つのポイント】

(1)すべての人にいい“相手”はいない
(2)見た目の派手さに惑わされない
(3)まずは“3人”に会って比べるべし
(4)身近な人の評判に耳を傾ける
(5)“財布”に余裕がない人は無理をする
(6)複数の提案ができ、決断まで待ってくれる人を
(7)選ぶまでは慎重に、決めたら関係を深める努力を

※週刊朝日MOOK『いい歯医者2016』より