【いい葬儀社の7条件】


※『遺族のための葬儀・法要・相続・供養』(二村祐輔監修/池田書店)をもとに作成

(1)個人情報の守秘管理が万全
最も大切なのが、個人情報の守秘管理。葬儀社には死亡届や診断書に記載される個人情報をはじめ、故人や家族の経済状態などプライバシ―に関わる情報がたくさん伝わる。これを厳重に保管し、拡散、流出させないための方策をもっていることが大前提となる。

※「PIP認証」は信頼の証し
信頼できる葬儀社を選ぶ際の目安の一つとなるのが、「PIP認証」。PIPとはプライベート・インフォメーション・プロテクトの略で、一定基準を満たした葬儀社を葬祭情報管理適格事業所として、一般社団法人日本葬祭情報管理協議会が認定、公示するもの。

(2)事前相談のきっかけを提供
チラシやパンフレットによる事前相談募集だけではなく、利用者向けのセミナーを定期的に開催するなど、ライブで情報発信していれば、自分の目で確かめられて安心。

(3)わかりやすい説明
わかりやすく説明してくれることも大事。不慣れなことなので、こちらの疑問にも丁寧に答えてもらいたい。豊富な葬祭の知識と経験をもつスタッフがいると心強い。

(4)言葉づかいが丁寧で、誠実に対応
葬祭業もサービス業のひとつ。言葉づかいや身だしなみ、接遇マナーが一定水準に達していないと、せっかくの儀式も台無しになる。しっかりチェックしよう。

(5)要望や希望を 受け止めてくれる
葬式の主体はあくまでも依頼者。こちらの言い分や要望を的確に理解したうえで、折り合いのつく結論を出してほしい。自社のパターンに当てはめようとするところは要注意。

(6)自社の施行写真や記録を提示
相談時に、実際に施行した際の写真などを見せてもらえると安心できる。返礼品やお礼状なども、カタログだけでなく実物を手に取って見られるほうが望ましい。

(7)明確な見積書を無料で発行
事前相談の内容を盛り込んだ、わかりやすい書式の見積書が無料で出せることも重要。葬儀費用だけでなく、お布施や料理なども含めたトータル費用の目安を提示してくれると安心。

※週刊朝日ムック『はじめての遺言・葬式・お墓』より

日本葬祭アカデミー教務研究室代表・葬祭カウンセラー 二村祐輔さん
ふたむら・ゆうすけ/葬儀コンサルティング、講演活動などを展開。テレビでも活躍。葬儀社に約18年間勤務し、2000件以上の葬儀にかかわる。『60歳からのエンディングノート入門 わたしの葬儀・法要・相続』(東京堂出版)など著書多数

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