看護師たちはどのように働き、何にやりがいを感じ、どんな時に転職を考えているのでしょうか。週刊朝日ムック『看護師になる2016』が実施したアンケートに回答してくれたのは、237人のママさんナースを含む女性605人、男性43人、合計648人の現役看護師たち。仕事のホンネに迫ります!
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激務のイメージが付きまとう看護師だが、実際はどうなのか。
看護師の勤務は、2交代制または3交代制のシフト制を取る病院が多い。1勤務あたりの勤務時間は、時短勤務を除けば、8時間が基本だ。
看護師の就労事情に詳しい星槎大学大学院の児玉有子准教授は、こう話す。
「勤務先や業務により異なりますが、20~30分ほどゆとりを持って出勤し、定時の後もその日に実施したケアの記録や看護計画の作成などで残業することがほとんどのようです」
今回行った調査でも、1勤務あたり8時間以上が全体の約58%。特に20代の勤務時間が長い傾向にあった。
「20代は入職後間もないため、はじめて経験する看護も多く、ベテランのようにスムーズにはできず、勤務時間は長くなりがちです」(児玉准教授)
実際に、多くの20代が、「勉強と勤務の両方をこなさなくてはいけない」と答えている。