プロ野球の歴史的に大きな仕事をこなしたのはDeNA柴田だ。広島戦の2回1死二、三塁から先制の2点適時打。97年小坂(ロッテ)以来、ドラフト制後の新人では19年ぶり4人目となる開幕戦勝利打点となった。しかも、昨年の防御率1位、ジョンソンから放った一打であり、チームの得点はこの2点だけだったのだから、価値は高い。柴田は大学時代、国際大会で最優秀守備選手に選ばれるなど、守備面では期待が大きかったが、打撃面では注目はされていなかった。それでも、バットで勝利を引き寄せた。
昨夏の甲子園をわかせた高卒新人のオコエ瑠偉(関東第一→楽天)は、開幕戦から代走で出場した。2戦目では5球ものけん制をかいくぐり、盗塁に成功。東北のファンを盛り上げた。例年以上に目立つ新人の活躍。今後も見逃せない。
文=日刊スポーツ・斎藤直樹