優勝した白井健三(c)朝日新聞社
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 英国・グラスゴーで開催されている体操世界選手権の種目別決勝が11月1日に行われ、「ゆか」で白井健三が金メダル、「あん馬」で萱和磨が銅メダルを獲得した。

 世界のスペシャリストが集うこの種目別、ゆかでは多くの選手が、技の難度・Dスコアを6点台にして臨む。そんななか、白井は他を圧倒する7.6点の演技構成。本番ではこれを大きなミスなくまとめる。G難度の大技「リ・ジョンソン」を決め、最後には代名詞である4回ひねりで着地をほぼ完璧に決めてみせる。15点台が高得点とされるなか、白井は16.233という圧倒的な点数を叩き出し、優勝を勝ち取った。

 一昨年は高校生ながら同大会種目別ゆかで優勝、話題をさらったが、昨年はわずか0.017届かず銀メダルだった。今回は2位と0.667点もの大差をつけて、見事王座に返り咲きを果たした形だ。演技後、白井は次のように話した。

「団体決勝で優勝して波にのっていたので、今回はいけると思ってやりました。去年負けているので、(金メダルを)獲りたいという気持ちは誰にも負けない。そういう気持ちでやってきたので狙って獲った金メダルでした。今日は本当に満足しています」

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