


高校野球がアマチュアスポーツで断トツの人気を誇る日本では、プロ入り後も「甲子園優勝投手」の注目度が高い。1998年の甲子園で春夏連覇を達成した横浜(神奈川)の絶対的エース・松坂大輔の衝撃から23年が経つが、現在もその「伝説」は野球ファンの間で語り継がれている。駒大苫小牧(北海道)のエース・田中将大は2005年の2年夏に全国制覇を達成。翌06年夏に同校の夏3連覇を阻止した早稲田実(東京)の斎藤佑樹は、マウンド上でハンカチを取り出して汗をぬぐった姿が話題を呼び、「ハンカチ王子」の異名で社会現象になった。
以下は高校時代にエースとしてチームを甲子園優勝に導き、プロ入りした選手たちだ。(引退選手を除く)
■98年春・夏
松坂大輔 横浜高―西武―レッソドックスーメッツーソフトバンクー中日―西武
※日本野球機構(NPB)通算218試合登板、114勝65敗1セーブ、防御率3.04
※大リーグ(MLB)通算158試合登板、56勝43敗1セーブ3ホールド、防御率4.45
■99年夏
正田樹 桐生第一高(群馬)―日本ハム―阪神―興農(台湾)―レッドソックスー新潟(BCリーグ)―ヤクルト―Lamigo(台湾)
※通算123試合登板、25勝38敗4ホールド、防御率4.70
■01年夏
近藤一樹 日大三高(東京)―近鉄―オリックスーヤクルト―香川(四国アイランドリーグplus)
※通算347試合登板、43勝57敗4セーブ71ホールド、防御率4.50
■04年春
福井優也 済美高(愛媛)―広島―楽天
※通算124試合登板、32勝41敗、防御率4.59
■05年夏
田中将大 駒大苫小牧高―楽天―ヤンキース―楽天
※NPB通算175試合登板、99勝35敗3セーブ、防御率2.30
※MLB通算174試合登板、78勝46敗、防御率3.74
■06年夏
斎藤佑樹 早稲田実高―早稲田大―日本ハム
※88試合登板、15勝26敗、防御率4.34