アイスショー『LUXE』で主役を務める高橋大輔(日本テレビ放送網株式会社 プレスリリースより)
アイスショー『LUXE』で主役を務める高橋大輔(日本テレビ放送網株式会社 プレスリリースより)

 コロナ禍の今、感染対策を徹底して迎えたアイスショー『LUXE』の初回公演には、主役を務める高橋大輔をはじめ荒川静香・柚希礼音など豪華な出演者たちの、エンターテインメントへの愛が詰まっていた。この1年コロナ禍や災害に見舞われてきた日本を思い、「立ち上がる」というテーマで平原綾香が創り上げた主題歌が、深い余韻を残す。

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 高橋は主催者を通して発表したコメントで、まず医療従事者へ敬意を表した上で、この公演に込めた思いを述べている。

「エンターテインメントの開催がなかなか難しい状況で、このように開催することができ、本当に嬉しく思います。後ろ向きなニュースが多い中、少しでも時間を忘れて楽しんでいただけたのであれば幸いです」

 様々なジャンルが融合した新しい形のアイスショーとして『氷艶hyoen 2017―破沙羅―』、『氷艶hyoen 2019―月光かりの如く―』に続き、今年も開催された『LUXE』。この氷艶シリーズで主演を務める高橋は、床の上でのダンスや歌・演技と、一貫して未知の分野への挑戦を続けてきた。

 氷艶シリーズ3作目となるレビュー仕立ての『LUXE』は世界中を巡っていく設定で、華やかな場面が次々と展開していく。『LUXE』では光の王子として登場する高橋は台詞を話し、歌声も披露するが、今回はスケートでの表現をミッションととらえて臨んでいるという。確かに、2019年の公演後アイスダンスに転向した高橋の滑りは、アイスショー用の小さなリンクでは狭く感じるほど伸びていた。もとより高橋の魅力だったスケーティングからにじみ出る情緒が、アイスダンスに取り組んだ結果としてさらに豊かに感じられる。

 またこの『LUXE』には高橋に加え、高橋のパートナー・村元哉中、田中刑事と3人の現役選手が出演している。高橋は村元とはこの公演でもデュエットを見せ、また田中とも“一人の男の光と影”という強烈な印象を残す場面を演じている。高橋・村元組と田中にとり、選手としても多くのものを得る公演になるのではないだろうか。

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フィギュアの新たな可能性も模索する高橋