うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格した杉山奈津子さんも、今や小学生の男の子の母。日々子育てに奮闘する中で見えてきた“なっちゃん流教育論”をお届けします。
杉山さん自身が心理カウンセラーとして学んできた学術的根拠も交えつつ語る『東大ママのラク&サボでも「できる子」になる育児法』も絶賛発売中です。ぜひご覧ください。
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育児は、非常に大変なことであると同時に、非常に孤独な作業でもあります。
ですから、体も心も疲れてしまったときのために、誰か頼れる人をつくっておくことは、なかなか大切なことだったりします。それは、親族でもいいし、親族に頼れなければ、自治体や民間のサポートサービスを利用するのもいいでしょう。
■助け合いサービスのおかげで、可能性が広がった
私が、息子が1歳だったころから利用している育児のお助けサービスがあります。「AsMama(アズママ)」といい、息子が7歳に成長した今でも、ずっとお世話になっています。
近くに住む人に、保育園のお迎えや育児を手伝ってもらえる点、万が一ケガをした場合は保険が適用されるあたりは、自治体による「ファミリー・サポート・センター事業」(ファミサポ)と似ています。
異なる箇所といえば、「助けてくれる相手の探し方」でしょうか。
ファミサポは、困っていることや頼みたいことを事前にセンターのアドバイザーに相談し、アドバイザーがそれに合ったサポーターを見つけて紹介してくれるという、いうなればお見合いのようなシステム。
これに対し、アズママは自分から直接、頼みたいサポーターに連絡できるというシステムをとっています。アプリからヘルプを出してすぐにお願いができ、かなりスピーディーな対応をしてもらえるのが助かります。
アズママは、地域に住む知り合い同士で頼り合おうという、助け合いの仕組みを全国でつくろうとしているとのこと。
普通に登録している人たちのほかにも、託児研修や訓練を受講したアズママ認定のママサポータ-という人たちがいて、とても気軽に、安心して相談できるようになっています。