1日たった5分の「ありがとう」を考える習慣が幸福度を高める(写真/GettyImages)
1日たった5分の「ありがとう」を考える習慣が幸福度を高める(写真/GettyImages)
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杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat
杉山奈津子(すぎやま・なつこ) 1982年、静岡県生まれ。東京大学薬学部卒業後、うつによりしばらく実家で休養。厚生労働省管轄医療財団勤務を経て、現在、講演・執筆など医療の啓発活動に努める。1児の母。著書に『偏差値29から東大に合格した私の超独学勉強法』『偏差値29でも東大に合格できた! 「捨てる」記憶術』など。静岡市で少人数制塾「杉山塾」(http://fancynancy.jp/sugiyamajuku/)を運営中。ツイッターのアカウントは@suginat

 うつ病を克服し、偏差値29から東大に合格した杉山奈津子さんも、今や小学生の男の子の母。日々子育てに奮闘する中でとり入れている心理テクニックや教育方法などをお届けします。

 杉山さん自身が心理カウンセラーとして学んできた学術的根拠も交えつつ語る『東大ママのラク&サボでも「できる子」になる育児法』も絶賛発売中です。ぜひご覧ください。

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 最近、精神安定のために、日課として始めたことがあります。「寝る前の5分間に今日あった感謝することを思い出し、スマホのスケジュール表に書く」のです。

「感謝日記」の日課です。

 実際にやってみると、「毎日こんなにたくさん感謝することがあったのか」と、絶対に驚くことになるので、試してみてください。

■本当にささいな日常に「ありがとう」が見つかる

 実際に私が書いた感謝日記のほんの一例を挙げると、こんなことが書いてあります。

「母親が息子の朝の支度をしてくれた、ありがとう」「父親が息子にケーキを買ってきてくれて感謝」

 父や母に関しては、どうしても孫に対しての内容が多い傾向があります。

 息子に関することだと、「学校の帰り道にお花(雑草)を摘んできてくれた」というものもあれば、「ペットボトルのお茶を半分くれた」「学童から持ち帰ったお菓子をくれた」「テレビのリモコンを一緒に探してくれた」など、本当にささいな日常の「ありがとう」が見つかります。

 ほかにも、「疲れているのに食事を作ってくれてありがとう」「散らかした部屋の掃除をしてくれてありがとう」「お店でかごを運んでくれた店員さんにありがとう」「友人が久しぶりに遊びに来てくれてありがとう」などなど。

 こうやって振り返って、文字として可視化されると、今までされて「当たり前」だと流してきたことは「当たり前ではないのだ」と、急にはっきりと意識して、感謝を実感できるようになります。

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