だが、コース試走で転倒し、胸部を強打。5周コースのうち残り3周の時点で規定のタイムに届かず、レースから除外された。
会場には「みぽりんLOVE」とプリントされたTシャツ姿の応援団もかけつけていた。今井選手の競技仲間である50代の男性はこう話す。
「完走できず残念でしたが、マウンテンバイクの世界大会が、日本で開かれるなんてすごいこと。今井選手も良い経験になったと思います」
ゴール時には、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が記者席に姿を見せ、スマートフォンでゴールの瞬間を撮影していた。ちなみに、記者席からの写真や動画の撮影は禁止。だが、大会関係者が注意する様子はなかった。
この日、東京都の新たなコロナウイルス感染者は2848人と過去最多を記録した。有観客の感想を記者に聞かれると、橋本氏はこう答えた。
「静岡県さんが(有観客の)こういう形を受け入れていただいたということが大変光栄です」
大会関係者によると、観戦客は約3千人。前日のマウンテンバイク男子は、約3400人が観戦したという。五輪ならではのお祭り気分があった一方で、観客が1カ所に集まる場面もあるなど、課題も残した。8月2日からは隣接する伊豆ベロドロームでトラック競技が実施されている。(本誌・西岡千史)
※週刊朝日 2021年8月13日号