
「5番・一塁」ですっかり巨人のスタメンに定着した中田翔。22日のDeNA戦(東京ドーム)では7回に移籍後初アーチなる2ランを左翼スタンド上段に運び、バックネット下の関係者ブースで観戦した長嶋茂雄終身名誉監督が窓をたたいて喜んでいる姿が映像で見られた。
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ただ、中田に対する批判の風は収まらない、むしろ強まっているように感じる。同僚選手に対する暴力行為で11日に日本ハムから無期限の出場停止を科されたが、巨人に無償トレードされるとわずか10日後にプレーしている。中田だけでなく、謝罪会見を開かなかった日本ハムに怒りの矛先が向けられている。
「中田も自分自身に向けられている厳しい視線は感じていると思います。本塁打を打ったり、勝っても満面の笑みを浮かべることはない。日本ハムでは後輩たちに『大将』と呼ばれて強面の雰囲気でしたが、巨人ではオーラを消している感じがする。1学年上の坂本勇人、同学年の丸佳浩などスーパースターがいるし、4番は後輩の岡本和真がいる。チームメートに自分から話しかける姿が良く見られ低姿勢です。チームに溶け込みたいという思いで必死なのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
その中で、中田に対して擁護の声がアスリートから上がっている。巨人で現役時代にプレーした清原和博は自身のYouTubeチャンネル「清ちゃんスポーツ」を25日に配信。「まだ32歳ですよ。本当に彼の野球人生が断たれてしまうのかなっていう心配がありました」と語り、巨人入りが決まったという報道を聞いて「一番いい球団に行ったんじゃないかな。やっぱり…更生するんじゃないですか」と笑い、「僕も経験しましたけど、やっぱりパ・リーグで好き勝手にやっているのと、ジャイアンツでやるのでは全然違う。やっぱりジャイアンツならではのしきたりもありますし…僕はそれに全部反発してしまって、最後はダメでしたけど」と語った。清原は原辰徳監督の下でプレーした経験があるが、「実際僕も原監督の下でプレーしましたけど、気持ちよく野球をさせてくれる」、「中田選手を獲るっていうのは原さんしかできない」と力説。「中田選手をどうか…。なにかあれば僕が中田をひっぱたきにいきますから」と原監督に向けて冗談交じりに呼びかけた。