サバンナから街なかまで、世界を股にかけて動物たちの生き生きとした姿をカメラにおさめる岩合光昭さん。今回の撮影の舞台は動物園! 愛くるしく、時には迫力満点な生きものたちの素顔に、大人も思わず胸を高鳴らせる魔法の場所だ──。
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本誌でもおなじみの動物写真家、岩合光昭さんにとって動物園は「楽しい場所」だ。「探す手間なく、珍しい動物にもすぐに会えますから」
本能の赴くまま雄たけびをあげたり、人間味あふれる豊かな表情をのぞかせたり……。生きものたちのありのままの姿に迫る岩合さんが、横浜市の「よこはま動物園ズーラシア」で1週間にわたって撮影に挑んだ様子が、今年NHKの「いいZooだね。~岩合光昭の動物園歩き~」で放送され話題になった。
「ヒトも動物も同じ地球の仲間なんだと再確認し、自分のなかの自然が目覚める。だからこそ、どんな世代の人も『大きい!』『すごい』って素直な言葉で驚き、楽しめるのではないでしょうか。動物園は、大人が子どもに戻れる場所なんです」と岩合さん。
大人にこそ、いいZooに行ってほしい。(文/本誌・大谷百合絵)
※週刊朝日 2021年9月24日号