巨人・原辰徳監督
巨人・原辰徳監督
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 今オフ巨人はどういった補強に動くのか。阪神の梅野隆太郎など大物FA選手の残留が相次ぐなか、限られた状況で戦力を強化する必要性に迫られている。

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 東京五輪の影響もあり例年より約1カ月遅れで日本シリーズが終わった。従来ならストーブリーグでは巨人が話題の中心になることが多いが、今年は慎重に編成を進めているようで、今のところは静けさを保っている。

「シーズン負け越しで出場したクライマックスシリーズ(CS)で敗退。昨オフ、巨人が獲得に動くと見られていたFAの山田哲人、石山泰稚、小川泰弘の中心3選手が揃って残留したヤクルトに完敗を喫した。一方で代わりにFAで獲得した選手たちが期待外れだったこともあり、今オフの補強には慎重になっているようです」(巨人担当記者)

 移籍の可能性が濃厚とも見られていたFA選手たちが残留したヤクルトは20年ぶりの日本一。逆に巨人はFAで獲得した井納翔一、梶谷隆幸の2人が怪我などもあり苦しんだ。外国人選手も期待通りの活躍は見せられず、補強のすべが裏目に出てリーグ3連覇を逃す要因となった。球団編成部とすれば面目丸潰れの状態で同じ失敗は繰り返せない。

「外国人選手はオーナーも興味のあるところだし、1つ2つ要求されるというのは皆さんもご存じのものはあったと思いますね。僕がそこ(FA補強)の部分というのは答えをパンと出してしまうのはおかしな話」(11月15日/巨人・原辰徳監督)

 オーナーへのシーズン終了報告後、原監督は新たな外国人選手の獲得は否定しなかったがFA補強に関しては言葉を濁した。コロナ禍で球団経営が厳しいのは巨人も同様であり従来のような大型補強は難しい状況。コスパなど考慮した上で効率的な補強戦略を念頭に置いているように見える。

 今季はチーム防御率3.63(リーグ4位)、チーム打率.242(同5位)と投打ともに苦しんだが、やはり打撃力より投手力を上げる方が確実性が高い。投手陣の強化へ向け今シーズンFA権を取得していた先発投手の広島・大瀬良大地、九里亜蓮の獲得に興味があったとされるが2人とも残留。現在は失点を防ぐための守備力があり、かつ攻撃面でも得点にも貢献できる選手の獲得に方向転換したようだ。

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補強候補として浮上した2人