【9区】

 復路のエース区間であり、総合優勝のためには非常に重要な「松の9区」。長丁場の中で冷静なペース配分が要求される。優勝候補の「2強」の事前エントリー者は、駒澤大が山野力(3年)、青山学院大が中村唯翔(3年)。1万メートルのタイム的にもこの2人が、全21人中の1位(中村28分29秒43)と2位(山野28分32秒71)であり、このままのメンバーならば区間賞争いも「駒澤vs青学」になりそうだ。山野は前回大会でも9区を走って区間6位、中村は前回大会で“裏側”2区を走って区間14位だった。その経験が今回にどう生かされるかにも注目だ。

【10区】

 いよいよ大詰めの最終10区。前回大会では劇的な大逆転劇が起こったが、果たして今回はどうなるか。事前エントリー者の1万メートルのタイムを見ると、28分33秒71を持つ青山学院大の中倉啓敦(3年)が目立つが、そのタイムを上回るのが28分22秒28の中央大・森凪也(4年)。ハーフでも1時間02分08秒の好タイムを持つ森だが、箱根デビューとなった2年時は7位で区間12位、3年時の前回大会は2区を走って区間16位。過去2大会のリベンジに燃える今大会となる。否応なく、創価大のアンカーにも注目が集まるが、現時点では本田晃士郎(3年)がエントリー。今回も最後まで目が離せない。

【補欠】

 各校の“駆け引き”が見られるのが補欠ランナーたち。実力的な「補欠」ではなく、戦略的なものも多くあり、連覇を狙う駒澤大では1万メートル27分台の準エース・鈴木芽吹(2年)、全日本駅伝でアンカーを務めた花尾恭輔(2年)、青山学院大では主将の飯田貴之(4年)、“元スーパールーキー”岸本大紀(3年)が補欠に回っている。そして注目したいのが、順天堂大の三浦龍司(2年)。スピード抜群のオリンピアンが当日、どこの区間にエントリーされるかでレース全体の注目ポイント&区間賞争いが変わってくる。その他、東京国際大の日本人エース・丹所健(3年)、早稲田大のエース・中谷雄飛(4年)、駿河台大のジェームズ・ブヌカ(4年)といった学生トップレベルの実力者たちが当日エントリーを準備。東洋大のスーパールーキー・石田洸介(1年)、同じく初の箱根に挑む国学院大の平林清澄(1年)らも「補欠」から区間賞争いに加われる実力がある。

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