【6区】

 復路のスタートとなる“下り”であり、特殊なコースと山の気候への適応力が求められる6区。経験が大きなアドバンテージとなるだけに、前回大会も6区を走って区間3位の好タイムを記録した青山学院大の高橋勇輝(4年)、同じく前回大会で6区を走って区間7位だった濱野将基(3年)が区間賞の有力候補になる。駒澤大はルーキーの篠原倖太朗(1年)が事前エントリーされたが、当日のメンバー変更があるか。伸び盛りで下り適性も見せる順天堂大の服部壮馬(1年)も力を秘めているが、どうなるか。区間賞を獲るためには、最初の“入り”をどこまで攻め、その勢いを持続できるか。どの順位からスタートできるかどうかもポイントになる。

【7区】

 細かいアップダウンと激しい気温差に対応できるかどうかが鍵となる7区。往路の順位、展開によって当日のメンバー変更が大いに予想されるが、事前エントリーでの1万メートルの最速タイム保持者は、青山学院大の宮坂大器(3年)で28分34秒23のタイムを持つ。宮坂はハーフで1時間02分26秒の好タイムも持っており、間違いなく区間賞を狙える実力がある。ただ、2019年大会以降、林奎介(青山学院大)、阿部弘輝(明治大)、佐伯涼(東京国際大)と3大会連続で4年生ランナーが区間賞を獲得しており、その点を加味するなら、国学院大の松延大誠(4年、福岡大大濠)が浮上することになるかもしれない。

【8区】

 平坦ではあるが、正面からの陽射しが選手を苦しめる8区。背中に感じる追い風にうまく乗れるかどうかがポイントになる。事前エントリーでの1万メートルのタイムを比べると、トップが明治大の櫛田佳希(3年)で28分19秒77、2位が青山学院大の西久保遼(3年)で28分21秒39。その差はわずかで、ともにハーフでも1時間02分台の記録を持っており、激しい区間賞争いになりそうだ。だが、7区同様に往路の展開などによって当日の大幅なメンバー変更が見込まれ、直前まで予想がつかない区間になりそうだ。

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