タイ版「花より男子」でF4を演じたブライト、ウィン、デュー、ナニ(写真/蜷川実花、prop styling/遠藤歩)
タイ版「花より男子」でF4を演じたブライト、ウィン、デュー、ナニ(写真/蜷川実花、prop styling/遠藤歩)
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 タイ版「花より男子」でF4を演じた4人の俳優が8月に来日した。その人気はタイ本国のみならず、日本も席巻し、いまや世界的に有名だ。真摯に仕事論を語った。AERA 2022年10月31日号から。

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 相思相愛だなあ。8月27、28日に開催された「GMMTV FAN FEST 2022 LIVE IN JAPAN」に出演するため来日した、タイの人気俳優、ブライト、ウィン、デュー、ナニの話を聞きながら、しみじみそう思ってしまった。彼らもまた、日本のファンに会うことを心から楽しみにしていたのだ。

「タイにいた時からとても緊張していました。以前から日本のファンに会える日を待っていたので、今日はそれが叶ってとてもうれしかったです」

 緊張!? デューのその言葉にキュンとさせられ、

「日本のファンのみなさんに会いたかったし、みなさんからとてもパワーをもらいました。みなさんのパワーを糧(かて)にこれからもたくさんいい作品に出られるようにもっと頑張ります」

 というナニの力強い言葉にワクワク。世界中にファンがいるブライトは、「とってもとっても幸せな気分です」と「とっても」のダブル使い。おまけに、

「僕自身とても感動的で、いろんな国でショーをやってきましたが、日本という国でショーをやりたかったので、今回すごくうれしかったです」

 だなんて! ウィンから、

「ファンのみなさんと会えて温かい気持ちになり、とてもうれしいです。タイの国に帰りたくない気持ちです」

 と聞いた時には、もちろん「帰らないで~」と心の中で突っ込みました。

■タイF4のキラキラ感

 さて、タイのドラマを見たことのない読者に説明します。タイドラマはコロナ禍の巣ごもりを背景に、まずはBLドラマが一大ブームになった。タイ俳優は驚くほど高身長のイケメン揃い。ブライトは「歩くルーブル美術館」といわれるほどだ。推しができればタイ語を学ぶ女性たちも増え、いまやBLのみならず、他のジャンルも楽しむタイドラマファンも増えている。この人気は日本にとどまらず、タイ流コンテンツはいまや世界の注目を集めているのだ。

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