箱根駅伝にはさまざまな楽しみ方がある。その一つ、選手が試合で着るユニホームに注目してみてほしい。選手のユニホームには、胸から腹にかけて大学名が書かれた白地のゼッケンが付けられているが、ユニホームに付された大学名表記はまちまちだ。
大きく分けて3つある。
(1)大学名がしっかり書かれている。あるいは学校法人名を表記。たとえば「青山学院」。
(2)大学名の英文表記のイニシャルを大きく掲げている。中央大の「C」、早稲田大の「W」などが有名。
(3)大学の校章、シンボルマークを表記。
今回、出場校はどのような大学名を表記しているかを見てみよう。大学ウェブサイトで確認したものだ(箱根駅伝初の出場年/出場回数)。
駒澤大 「駒澤大學」(1967年/56年連続56回目)
創価大 「創価大学」(2015年/3年連続5回目)
東洋大 「TU」(1933年/20年連続80回目)
青山学院大 「青山学院」(1943年/14年連続27回目)
東海大 シンボルマーク「T」をデザイン (1973年/9年連続49回目)
早稲田大 「W」(1920年/46年連続91回目)
順天堂大 校章(1958年/11年連続63回目)
帝京大 「帝京大学」(1998年/15年連続23回目)
国学院大 「國学院大學」(2001年/6年連続15回目)
東京国際大 「東京國際」(2016年/5年連続6回目)
駒澤大はかつて「駒澤大学」だったが、最近では旧字体の「駒澤大學」を使うようになった。東洋大は、Toyo Universityから「TU」と表記している。
青山学院大は「青山学院」という学校法人名で示している。お受験で名高い青山学院初等部(小学校)から高等部(高校)まで、系列校の代表としてアピールし、愛校心、帰属意識を高めようというねらいがあるかもしれない。早稲田大の「W」はシンボルカラーのエンジ色を背景にした白抜きで書かれている。
順天堂大は創立者の佐藤泰然の「サ」、大学の「大」を合わせてデザインしたものだ。東海大はイニシャルのTが波を打つようにデザインされ、大学ではTウェーブと呼んでいる。