2022年の国内男女ゴルフツアーは、男子が現地1月20日からシンガポールで開催されるSMBCシンガポールオープン(セントーサゴルフクラブ)、女子は3月3日から沖縄県の琉球ゴルフ倶楽部が舞台となるダイキンオーキッドレディスで開幕する。
今季のツアーも、男子が1減2増の25試合で賞金総額約32億円の規模である一方、女子は38試合で賞金総額は過去最高の42.9億円を予定しており、“女高男低”の傾向が続く。
年末年始にテレビのバラエティ番組などにアスリートたちが出演することは、人気のバロメーターの一つと言えるが、ここに登場してくるのは女子プロばかり。2日に放送された新年恒例の「とんねるずのスポーツ王は俺だ!! 5時間スペシャル」に出演していたのは、渋野日向子、原英莉花、小祝さくら、西村優菜の女子ツアーを代表する4人。BS放送含め、その他も女子プロゴルファーの出演が圧倒していた。
こうした女子プロたちのメディア露出を見ると、ゴルフファンだけでなく世間の注目が女子に集まっていることは疑いようのない事実。男女ツアーの人気格差の原因についてここで語ることは避けるが、スターが次々に生まれているか否かは、その一つとして間違いないだろう。
そこで今回は、2022年ツアーに注目すべきゴルファーをご紹介。女子だけではなく、男子もお届けするので、是非、男子ツアーにも期待して欲しい。
まずは女子ツアー。今季初優勝に最も近い存在なのが21歳の西郷真央だ。“プラチナ世代”の一つ下の西郷は、2020-21シーズンにアース・モンダミンカップ、日本女子プロゴルフ選手権で単独2位、資生堂レディスオープンで2位タイになるなど何度も優勝争いを展開し、賞金ランクは4位。同ランクトップ10で優勝していないのは西郷だけだったが、そのハイレベルなプレーでいきなり存在感を示した。
昨年末のJLPGAアワード2020-2021では、21回のトップ10入りや度重なる優勝争いが評価され敢闘賞と特別賞を受賞した。スタッツを見てもトータルドライビングとボールストライキングでトップとなり、パーオン率でも3位と優勝していないことが不思議なくらいのプレーぶり。プロ入り同期の笹生優花、山下美夢有が既に優勝を経験しているだけに、西郷としては、初優勝はもちろん、シーズン2勝、3勝と勝利を重ねたいところだろう。