同じく既にツアーでプレーしている未勝利組としては安田祐香にも注目したい。高校時代に日本女子アマを制した他、ツアーでも度々プレーし、2018年の大東建託・いい部屋ネットレディスでは小祝と並ぶ3位タイとなった安田は、2019年には第1回のオーガスタ・ナショナル女子アマに日本から唯一出場してこちらも3位タイとなると、海外メジャーのエビアン選手権でベストアマ、AIG全英女子オープンでも予選を通過。鳴り物入りでプロ入りした。

 初優勝が期待された2020-21シーズンは、最高位が8位タイと勝利まで手が届かず賞金ランクも69位とやや厳しい戦いとなったが、12月のファイナルQT(最終予選会)では20位となり、2022年シーズン前半戦の出場資格を確保。西村、古江彩佳ら同期を追う立場になったが、後半戦につなげるためにもスタートダッシュを仕掛けてくるだろう。

 今季がプロデビューとなるメンバーで気になるのは尾関彩美悠だ。昨年6月の日本女子アマを制した尾関は、日本女子オープンで11位タイとなり最終プロテストもトップ合格。ファイナルQTでは最終日に79を叩き58位と低迷したが、実力は折り紙つきで、限られたチャンスをモノにし、いきなり優勝してもおかしくない。

 また尾関は、岡山県の作陽高校出身と渋野とは先輩後輩の間柄。先輩・渋野は今年から海外を主戦場とするが、その“しぶこロス”を埋める存在になる可能性を秘めた逸材であることは間違いない。

 尾関がトップ通過を果たしたプロテストで4位となった佐藤心結も、同じく逸材と言える。ファイナルQTは11位となり、今季前半戦の出場資格を確保。昨年10月のスタンレーレディスでは、渋野たちとプレーオフを戦いアマチュアでのツアー優勝にあと一歩に迫るなど、既にツアーで戦えることを証明してみせている。

 また佐藤には、飛距離という強みがある。スタンレーレディスのドライビングディスタンスでは、プロたちは抑えて260ヤードを超え堂々の1位。中学時代は陸上部で砲丸投げが専門だったというから、それが飛びの源になっているのだろう。佐藤が自他ともに認める飛ばしで、どんなプレーを見せるのかも興味深い。

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