一方の男子にもブレイクが期待できるプレーヤーがいる。その筆頭は、日本体育大学3年の中島啓太だ。
世界アマチュアランキング1位の中島は、昨季の東建ホームメイトカップで単独2位になると、54ホール競技となった6月の日本アマで初優勝した。すると、9月のパナソニックオープンをプレーオフの末に制してツアー初制覇。史上5人目となるアマチュア優勝を達成した。
この将来有望すぎるトップアマは世界からも大きな注目を浴びており、12日には米国大手マネジメント会社「エクセル・スポーツ・マネジメント」との契約を発表。同社はタイガー・ウッズ(米)、コリン・モリカワ(米)などトッププロだけでなく、NBA、NFL、MLBのトップアスリートとも多数契約している一流マネジメント会社で、つまりは中島のポテンシャルがそれだけ高いということを示している。
今年は既にマスターズ、全米オープン、全英オープンの海外メジャー3大会への切符も手にしており、その注目度と逸材度は世界基準。今年の男子ツアーの話題は、中島が中心になりそうだ。
初優勝が期待できるプロとしては、幡地隆寛が注目される。2019年からレギュラーツアーに本格参戦している幡地の魅力はなんといってもその飛距離。2020-21シーズンは、身長188cm、体重98kgという恵まれた体格を生かし、ドライビングディスタンスで堂々の1位(313.04ヤード)に君臨。賞金王で飛ばし屋のC・キム(米)を抑え、ロングヒッターツアーNo.1の座を手に入れた。
また昨季は飛距離だけでなく、三井住友VISA太平洋マスターズで4位タイとなるなど上位争いも展開し賞金ランクは39位。男子プロらしいパワーは「ジャンボ尾崎の再来か!?」とも言われており、そのスケールの大きさにも大きな期待がかかる。2022年は初のシード選手としての参戦。その飛ばしを武器に大化けすれば……中島とともに見逃せない存在となるだろう。