日本は男女シングルで首位争いに絡むなか、ペアとアイスダンスがどこまで上位を目指せるかが、メダルの色を左右する。
なかでも注目はペアだ。
三浦璃来(20)・木原龍一(29)組は19年にペアを結成し、急成長している。2人は初めて組んだ日に、ツイストリフトが高く上がり、運命的な相性を感じたという。今季はオータムクラシックで優勝を飾ると、スケートアメリカ2位、NHK杯は209.42点で3位となり、グランプリファイナルの出場も決めていた。ペアの首位争いはロシアと中国が一歩抜けている。日本勢としては3位を目指したい。
そしてアイスダンスは、小松原美里(29)・小松原尊(30)組が出場する。全日本選手権を制し、自信を得た2人がさらなる成長を誓う。ロシア、米国、カナダ、イタリア、中国が上位争いを展開するなか、残る5カ国は170点台での接戦が予想され、一つでも上の順位を目指してほしい。
日本勢初の団体戦メダルに向けて、チームジャパン10人が一丸となって挑む。(ライター・野口美恵)
※AERA 2022年2月7日号より抜粋