社会人・三菱重工West時代の森翔平(写真提供・プロアマ野球研究所 PABB)
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 毎年キャンプで高い注目を集めるのがドラフト1位指名で入団した選手たちだが、必ずしも1年目から一軍の戦力になる選手たちばかりではない。

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 特に今年は12人中半数の6人が高校生であり、大学生でも将来性とスケールを評価した選手が多く、早くから戦力となるのは隅田知一郎(西武)、椋木蓮(オリックス)、黒原拓未(広島)の3投手だけという可能性が高いように見える。その一方で2月1日から始まったキャンプの状況を見ても2位、3位指名ながら即戦力の可能性を秘めた選手は少なくない印象だ。

 まず投手でいきなり先発ローテーション入りも期待できそうなのが森翔平(広島2位)と佐藤隼輔(西武2位)のサウスポー2人だ。森は関西大時代から評判のサウスポーだったが、社会人の2年間で安定感が大幅にアップした。特に昨年の日本選手権まではスピードはあっても空振りがとれないイメージが強かったが、秋の都市対抗予選からは緩急の使い方が上手くなり、12月の本選でも見事なピッチングを見せた。本格派サウスポーでありながら制球力も高いのが大きな魅力となっている。キャンプでのフリー打撃でも最速144キロをマークするなど順調な調整を見せており、実戦の初登板にも注目が集まる。

 一方の佐藤は大学4年生の秋にわき腹を痛めた影響でドラフト2位指名での入団となったものの、それまでは1位競合も噂されていた実力者だ。好調時のストレートは150キロ以上をマークし、ボールの出所が見づらいフォームというのも長所。打者の手元で鋭く変化するスライダーも高レベルだ。12日に行われたシート打撃では打者5人から3三振を奪い、ストレートの最速も149キロをマークしている。左の先発投手不足が大きな課題となっているチーム事情もあるだけに、隅田とともに1年目から先発の一角として期待は大きい。

 リリーフで大きな戦力となりそうなのが、広畑敦也(ロッテ3位)と石森大誠(中日3位)の2人だ。

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巨人のドラフト3位右腕も高評価