レギュラー争いに加わりそうな野手では中村健人(広島3位)の名前が挙がる。11日に行われた紅白戦では第1打席でいきなりレフトスタンドへのツーランを放ち、そのパンチ力を見せつけた。鈴木誠也が抜けたことで外野のレギュラー争いは激化しているが、長打力だけでなく強肩と脚力も備えているだけに、有力候補の1人となりそうだ。
昨年もドラフト2位入団の牧秀悟(DeNA)が大活躍を見せているように、1位ではなくても一気に浮上してくる選手は過去にも確かに存在している。そういう意味でもここで挙げた選手たちの、今後の活躍ぶりにぜひ注目してもらいたい。(文・西尾典文)
●プロフィール
西尾典文1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。