エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)
エンゼルスの大谷翔平(写真/gettyimages)
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 昨シーズンまで広島の主砲として活躍した鈴木誠也のカブス入りが決まり、今年も新たに日本人メジャーリーガーが生まれたが、個人的な活躍とともに所属するチームの成績も気になるところだ。

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 今季は労使交渉の影響で予定より遅れて4月7日に開幕するメジャーリーグだが、やはり最も注目が集まるのは大谷翔平の所属するエンゼルスだろう。昨年は4年連続でア・リーグ西地区4位に沈むなど、2014年を最後にプレーオフ進出から遠ざかっている。大谷も昨シーズン途中に「勝ちたいという気持ちが強い」と語っており、低迷が続くようであれば今後の行方に影響を及ぼすだけにチームの状態は気がかりだ。

「今年こそは!」と期待したいところだが、正直なところ前評判は高くない。オフの目立った補強といえば、右腕のノア・シンダーガードや大谷と同様に“二刀流”としてプレーするマイケル・ローレンゼン(2020年から基本は投手として出場)の2人ぐらい。シーズン前のチーム力ランキングではメジャーリーグ公式サイト『MLB.com』が30チーム中17位、『CBSスポーツ』は18位、『ブリーチャー・レポート』は16位と、いずれのサイトでもメジャー全体で中位より少し下の戦力とされている。

 救いなのは、エンゼルスが所属するア・リーグ西地区には絶対的なチームが存在しないこと。昨年ワールドシリーズに進出したアストロズも、主力のカルロス・コレア遊撃手がFAでツインズに移籍し、目立った補強もなく未知の部分も多い。地区2位だったマリナーズもサイ・ヤング賞左腕のロビー・レイを獲得するなど、戦力の上積みはあるが若手主体のチームだけに不安定さは否めない。

 一方でエンゼルスはメジャー最高の選手と言われ、昨季途中に離脱したマイク・トラウト外野手、そして2019年のオフに大型契約で加入したアンソニー・レンドン三塁手が怪我から復帰する予定。ほかにも野手はジャレッド・ウォルシュ一塁手、ジョー・アデル、ブランドン・マーシュ両外野手ら若手に成長を見込める選手も多く期待が持てる。

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日本人選手所属で前評判が高いのは?