「スマホをいじる」(渋谷教育学園幕張、文一)、「YouTubeを見る」(筑波大附駒場、文二)などの回答も目を引いた。今の受験生のほとんどは、物心がつくころにはすでにスマホが手元にあった世代。インターネットにゲーム、SNSと、勉強を妨げそうな誘惑は数多い。東大に合格した人たちは、スマホとどう付き合っていたのか。

(週刊朝日2022年4月8日号より)
(週刊朝日2022年4月8日号より)

「普段通り利用した」が69%を占め、「制限を設けた」が21%。「スマホ断ちした」はわずか9%だった。東大を目指すともなれば誘惑は断ち切るものと思っていただけに、やや意外な気もするが、回答からは上手にスマホを使いこなし、合格に結びつけた姿が浮かぶ。

「TOEFLリスニングアプリは形式が東大の試験に似ているので活用した」(横浜翠嵐、文二)、「YouTubeで英語の動画を見てリスニングの練習をしていた」(鴎友学園女子、文一)など、リスニングアプリや動画サイトで講義や解説の動画を多く視聴している。「遠方の受験で、大量の参考書を持参できないため、メモ帳アプリが役に立った」(小倉、文二)、「写真を撮って書類のスキャンができるメモは、参考書のコピーを取るときに役立った」(広島、文二)など、アプリを効果的に活用する工夫も。勉強時間を記録するアプリを利用した人も多かった。

◆マルチな活躍が東大生の理想?

 SNSの利用はどうか。連絡手段としてのLINEに加え、「Twitter(ツイッター)は適度に使うと、受験関係の情報が得られて有用だった」(富士、文三)といった意見があった。受験勉強の役に立ったアプリとしてTwitterが多く挙がった。真偽不明の情報が氾濫するSNSも、リテラシーを持って活用すれば有用と言えそうだ。

(週刊朝日2022年4月8日号より)
(週刊朝日2022年4月8日号より)

「普段通り利用した」人と「制限を設けた」人、1日の平均利用時間はいずれも1~3時間が最も多い。どっぷり漬かるより適度な距離を保ってスマホと付き合うのがポイントかもしれない。

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