もう座る場所を巡って揉めることはありません。少し硬めの、深く腰掛けられるアイボリーの革張りのソファは、今日も居間の大部分のスペースを取って鎮座しています。
■言い負かすことが目的じゃない
このやり取りで得た教訓は、やはり論破すること=「勝ち」ではないな、ということでした。
異なる意見の人とやり取りをする理由は、場合によりけりですが、少なくとも相手を言い負かすのが目的ではないはずです。自分にとっての勝利条件を決めることで、譲れない点も明確になります。
さらに相手の傾向も把握できていれば、かなり有利に話を進められます。
例えば、直接話すと言い方や声のトーンなどにつられて揉めてしまう場合なら、テキストで話せば良いと思います。緊急性の無いものなら、無理にその日に結論を出さず、ゆっくりと時間を掛ければ良いでしょう。
我が家でも会話のログが残るので、テキストでのメッセージのやり取りは大いに活用しています。
そして、譲れない点以外ではこだわらない。これが最終的な目標達成の上での大事なポイントだと思います。
余談ですが、新しいソファを買うことが決まった後、彼が私にこう言いました。
「テレビ、新しいの買ったよ! 60インチ!」
私は思わず「大きくて、場所取るもの、嫌じゃなかったの?」と彼が私にした同じセリフを投げかけました。
すると、彼は元気良く、「セールだったから!」。
私の頭の中で、色々なツッコミが渦巻いていたのは言うまでもありませんが、もう勝負には勝った身です。
「へーそうなんだー」の一言でおさめることにしました。