ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のチョコちゃんです。
【写真】こんな姿見たことない! 枯れ葉をやさしく抱えて立ち上がる猫
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わが家のアイドル、トイプードルの女の子チョコは13歳になりました。
彼女と出会った時、彼女はペットショップのガラスケースの中から、必死に両手でガラスをたたき、「早くここから出してぇー」と叫び続けているようでした。
その姿を見た私は、喜寿という自分の年齢を忘れ、彼女を連れて帰ることに決めたのです。
生後4カ月の彼女はやんちゃで少しもじっとしていることができず、この先どうなることかと不安になることもありました。
そんなチョコもあっという間に4歳になりましたが、ある日、彼女の右目が真っ赤に充血していることに気がつきました。病院に連れていくと、「網膜剥離です」とのこと。すぐに入院手術を受け、義眼になりました。
術後1カ月以上、うっとうしいエリザベスカラーをつけたままの食事、排泄、就寝に耐えた我慢強さには脱帽です。
右目が義眼になったあとも、彼女は明るく活発に過ごしています。そして不慣れな私のシャンプー、トリミングを嫌がる様子もありません。
カットした毛で大小のボールを作って与えると(写真)、転がして廊下を行ったり来たり、思いがけなく喜んでくれ、経済的なおもちゃになりました。
私は足腰の痛みや目のかすみなど、老化していく体に愚痴が多くなり、感謝の気持ちを忘れがちになっていましたが、チョコの前向きな生き方に反省させられることが多々あります。
喜寿にチョコを迎え、13年の月日を経て、同い年の夫と共に卒寿を迎えることができたのは、チョコと一緒に明るく健康的な毎日を過ごしてきたおかげでしょう。(長野市/90歳/主婦)
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※週刊朝日 2022年4月29日号