一般の人がこのケーキを食べられるのは9月1日~30日、東京エディション虎ノ門「Lobby Bar」で。アフタヌーンティー「エディション クラシック ブリティッシュ アフタヌーンティー」(税込み7千円)とお高めのものと、ティーケーキ「ウィンザーチョコレートケーキ」(税込み1500円)とリーズナブルなものもある。
帝国ホテル東京は、「45°」というケーキを出品。第14代東京料理長の杉本雄さんが考案したケーキだという。名前にはこんな思いが込められていた。
「英国王室で礼装時などに着用されるティアラは、代々大切に受け継がれており、英国王室を象徴する華麗なる歴史の一つ。一説では、正面に対して45度での着用が最も美しく見えると言われています」(杉本さん)

ロイヤルウェディングで初めて花嫁がティアラを着用することが多いといい、ケーキの上にはアイシングシュガーでつくられたティアラを45度の角度で飾りつけ、エディブルフラワーを添えている。色合いもウェディングらしい白一色に仕上げたという。
「ケーキの中にはエリザベス女王陛下が好む英国産のスパークリングロゼワインとフレッシュ感を残したイチゴをふんだんに使用し、大航海時代に重宝されたスパイスをアクセントとして加えています」(同)
ベスト5に選ばれたことについては、
「素直にうれしいですが、私の中で順位は関係ないと考えています。何よりエリザベス女王陛下の即位70周年を祝う『プラチナ・ジュビリー』というこの記念すべきタイミングに、女王陛下のためにお料理を作るということができて本当に光栄です」(同)
このほか、ベスト5にはザ・キャピトルホテル東急の「パティシエが贈るロイヤルハット」も選ばれている。

英国大使館の担当者は「ケーキコンテスト」を開く意義をこう話す。
「英国はケーキ作りに誇りを持つ国であり、英国では今年の初めにプラチナ・プディング・コンテストを開催し、優勝したケーキは女王の誕生日に振る舞われることになっています。それで私たちは同じようなコンテストを日本で開催することで祝賀ムードを高めるとともに、英国の食べ物や飲み物を広く知っていただく良い機会ではないかと考えました」