デザインのこだわりについては、
「女王陛下の王冠とプラチナ・ジュビリーのエンブレムをイメージしてデザインしました。ケーキにはホワイトチョコレートで繊細に作られたユリの花をあしらい、女王陛下の有名な伝統的なアイコンである黄色の帽子をトップに飾りました」(同)
と話した。
現在、世界で10軒展開している「ザ・ペニンシュラ」と英国とは縁が深いという。
「旗艦ホテルのザ・ペニンシュラ香港は、英国の植民地時代である1928年に開業。英国文化であるアフタヌーンティーは英国の貴婦人たちの社交の場として愛され、現在まで人気が続いています。東京でもその流れをくみ、15年前の開業時よりアフタヌーンティーをご提供しております」(ホテルの担当者)
一般の人がザ・ペニンシュラ東京のこのケーキを食べられるようになるのは今年9月1日~30日。「プラチナ・ジュビリーアフタヌーンティー」(7337円~)の予定。スイーツ6種のうちの一つに、この『ガトー・リリー』のミニサイズが並ぶ予定という。
東京エディション虎ノ門は、「ウィンザーチョコレートケーキ」を出品。ケーキを考え、作ったシェフの向慶一さんが思いを述べる。
「エリザベス女王陛下の即位70周年の記念という素晴らしいイベントに参加でき、(ベスト5に入れて)大変光栄に思います。(ケーキ名は)ウィンザー城のオーセンティックでクラシックなイメージからとりました」
発想の元となったのは、昨年の国際会議でエリザベス女王がビデオメッセージで開会のあいさつをした際、胸につけていたというチョウのブローチをモチーフにしたという。
「チョウは世界的な気候変動で、減少が懸念されている種。そのチョウを女王陛下が身につけていたことに感銘を受けました」
ケーキの上には、3羽のチョウが羽を広げている。

素材については、
「英国産の小麦粉とバター、チョコレートを使いました。女王陛下はビスケットの入ったチョコレートケーキを好んでいらっしゃると聞いておりまして、チョコレートケーキの中には実はビスケットが入っているんです。女王陛下がお好きなものでお作りするということが基本で、今回のケーキを制作しております」。