「ジムに通ってくださる方の間でも、糖質制限で痩せられたものの、すぐリバウンドするケースが多い。主食である米やパン、麺を制限するとつらく、長続きしません。糖質制限は非効率。QOL(クオリティー・オブ・ライフ)も確実に低下します」
QOLを直訳すると“生活の質”。生きるうえでの精神的な満足度の高さを意味する。糖質制限で痩せられても、食べたいものをがまんしてストレスを抱え込むと幸せとは言いがたい。
「しかも糖質制限ダイエットを繰り返した人ほど痩せにくい、体重が減りにくい体になっていくことにも気づきました。実際には糖質を摂取しても痩せられます。こう訴えても信じてもらえないので、自分の体で証明することに」
■栄養を摂取しつつ排泄
2021年10月から青木さんは、学生時代のように、CoCo壱番屋でごはん1キロ以上のカツカレーや六本木の麺屋武蔵で超大盛りつけ麺(麺1キロまで同料金)を連食。生クリームてんこ盛りのケーキも食べまくり、100キロを超えるまで意図的に体重を増やした。そして今年1月に糖質を制限しない青木流ダイエットを開始。100日で16.4キロ減の84.2キロまで体重を落とした。
「体が求めている栄養を摂取したうえで、残りカスはきちんと毎日出し、体内の流れを正常化する方法です。筋トレも併用すれば最高ですが、つらいなら続かないので無理は禁物」
一般的に筋トレは多くても週3回程度だろうが、食事は原則、1日3回×7日で21回。運動も大切だが食事も無視できない。
100日で16キロ超を落とす過程で青木さんが昼食によく食べていたのは、そばとラーメン。特にそばは食物繊維も豊富でおすすめだという。夜はタンパク質たっぷりで脂質控えめな親子丼が多かった。
「気をつけていたのはタンパク質、食物繊維をしっかり食事に取り入れること。ビタミンやミネラルもバランスよく。食事だけでは補えない栄養素はサプリで補います。他は特に厳しい制限を設けておらず、お酒を飲むこともありました」