併願の数を除いた実志願者数を見ると、今年は約2万3千人で、こちらは約7800人の減少だった。鈴木入試課長は「実志願者数を見る限り、本学のブランド力が低下したわけではない」と述べた上で、こう話す。
「いま現場では高校、大学を通じて『学力の3要素』を育む新たな取り組みが進んでいます。本学の入試改革はその一環。学力の3要素を取り入れた新しい教育に取り組んできた高校からは本学の取り組みに理解をいただいており、そうした高校からの合格者は増えている。各学部が意図した学生が取れています。大学執行部からは『大学でのカリキュラムを充実させ、改革を熟成させていく』という声が出ており、引き続きこれを継続します」
今後入学者のレベルが上がり、青学のブランド力にさらに磨きがかかるのか。それとも――。「強気」の改革の成果が見えてくるのは、もう少し先になりそうだ。
(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)
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