イラスト:オカヤイヅミ
イラスト:オカヤイヅミ

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 60年以上生きていると、当然のようにいわれていたことが、あるときからころっと、ひっくり返って驚くことが多い。栄養学も年々、環境も人々の行動も変化していくなか、日々の新たな研究の結果、まんべんなく30品目の食品を摂るようにとうるさくいわれていたのが、いわれなくなり、1日に摂取するべき野菜の量が、以前は350グラムだったのが、400グラムに増えている雑誌を見た。運動をしたり、立ち仕事などの身体活動レベルが高い人たちは、12歳以上で460グラムだった。そして果物が1日150グラム。このデータを載せていたのは、良心的な雑誌を出している版元なので、ある程度信頼できるデータなのだと思う。理想的な摂り方として、私のように座業で身体活動レベルが低い場合は、野菜は朝、昼で100グラムずつ、晩で200グラムが目安のようだ。一方、たんぱく源は朝に卵1個、肉や魚は、昼、晩で50グラム~70グラムずつになっていた。野菜に比べてずいぶん少ない。

 家にあった野菜を量ってみると、玉ねぎが1個130グラム、人参が80グラム、小松菜が1袋200グラムで、とりあえずこれらを全部食べればクリアできる。私は野菜好きなので消費する量も多く、様々な種類の野菜を買っているけれど、もしも家族で食べるとなったら、大量に買っておかないと、足りなくなりそうだ。家族4人で子供が中高生。3食を家で食べるとしたら、野菜のみで1日、1.8キロ近く。1週間で約12キロの野菜が必要になる。そして果物が1日、150グラムなので、4.2キロ。新しいデータでは果物も結構な量が必要になっていた。私が見聞きした一般的な家庭や、外食の内容を考えると、肉の量と野菜の量が逆のような気がした。

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