それから私は果物、アイスクリーム、氷菓を食べるときは、天気予報をチェックするようになった。2日間気温が高い日が続く予報だと、まあOK。3日続くのであれば問題なく食べる。基準は30度である。アイスクリームや氷菓は、35度以上じゃないと食べない。当日が高温であっても、翌日に極端に気温が下がる予報だったら食べない。同じように高温続きの日は、食事も体の熱を取るような食べ物を食べるけれども、当日が高温だからといって氷で冷やすような食事は作らない。季節の変わり目には特に、天気予報の気温を見て、食べるものを決めている。

 私の勝手な予想だが、梅雨バテはその日、その日の気分のみで食事をして、それで内臓が疲弊してしまうことによって起こるのではないか。実はそれほど気温は高くないのに、ちょっと動いて暑いからと、冷たい物を食べる。しかし実際はそうではないので、それが体の負担になる。また気温が高くて暑いので、冷たい物を食べたはいいが、翌日には気温が急降下して寒くなる。当然、体の芯は冷えたままである。

 多少、冷たいものを食べても、影響がない人もいるかもしれないが、そういう人は少数だと、漢方薬局の先生から聞いた。常に冷蔵庫がある生活だと、冷たい水、ビール、ジュースなどが飲め、冷たいお菓子類も食べられるので、体内が冷えている人が多いという。そこに何も考えずに、暑いから冷たいものをと体内に入れ続けていると、体が温まる暇がないのだ。

 気温が上下する日が続いて、そのうえ湿気が多い梅雨どきには、冷たかったり刺激のあるものではなく、自分の口に入れるものを考えたほうがよい。体が冷えると睡眠にも影響が出るし、やはり内臓は冷やさないほうがよいと思う。

 疲労が溜まりがちになる梅雨どき、夏にかけて食欲がないという人を見ると、食べないと元気が出ないのに、大変だなあと気の毒になる。食べたいのに食べられない人は辛いだろう。いろいろとバテ気味の人に、それではどういうものを食べているのかとたずねると、

「そうめんとか、アイスクリームとか、そういうものばかりです。どうすればいいでしょうかね」

 という。御飯は食べられないけれど、菓子パンは食べられるというので、驚かされたこともあった。

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