依頼を受けるご家庭では、ベッドと壁の隙間にピッタリとうまく学習机がはまり込んでいることがよくあります。そのため本棚が置けない、クローゼットの扉の前にも物が溜まって開閉できない、空いている床スペースが物置状態になってしまっているなど問題も。
机をなくして本棚を配置することで、机に収納してあった物を本棚に移してもまだまだゆとりができます。本棚横の壁面部分も今後有効活用のゆとりがうまれました。ハンガーラックでよく着る衣類をしまってもいいし、本棚を追加しても、小さめのデスクを置くこともできます。
■理由3:学習机のある所=勉強する場所は思い違い
そうは言っても学習机がなかったらどこで勉強するの? 自分のスペースの確保は必要ないの?などと不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
子ども部屋の役割には、子どもの成長に応じたステップがあります。
個人差や教育方針の違いはありますが、子どもが学習机でひとり座って勉強ができるのは小学校高学年位から。それまではリビングやダイニングで勉強をする事が多いのです。学習机で勉強しないから、物置化する。そんな悪循環に陥ってしまいがちなのです。
大切なのは「どこで」勉強するかではなく、「どこなら」勉強するか。
学習机が必要になるのは本人が「この机で勉強をしたい」と意思表示をするようになってからでも、遅くないのではないでしょうか。
<解決策3>ファミリーシェアオフィスの導入
お部屋の広さ的に学習机が置けない。親だってワークスペースが欲しい。などの場合は思い切ってファミリーシェアオフィスを作るのもお勧めです。
ファミリーシェアオフィスはあまり使っていない和室や、物置になってしまっている洋室などを活用します。そういったお部屋がない場合はダイニングを使ってもいいでしょう。
大きめのテーブルにイスを配置。そこはフリーアドレスのシェアデスクにして、周囲の壁面には本棚を設置。本棚は人別に分けて自分の勉強道具や仕事書類などをしまっておくといいでしょう。