SNSで人気のマンガ家・おやまさんは、小学生と未就学児、3人の子どもを育てるお母さん。子どものころから人見知りと自覚していたというおやまさんですが、産後に直面した人間関係のあれこれをコミカルに描いたコミックエッセイ『コミュ力0(ゼロ)ママでも育児の人間関係なんとかなるよBOOK』(ワニブックス)が多くの共感を呼んでいます。今回は育児中の人づきあいがしんどいと感じている方に向けて、気持ちがラクになるヒントを伺いました。
【画像】「ギリギリ」「やけくそ」…Xでバズった“架空の子育て雑誌”はこちら!(全4枚)雑誌のパロディー『alone』がバズって生まれた本
――『コミュ力0ママでも育児の人間関係なんとかなるよBOOK』が、「本を読んで救われた!」「仲間がいた!」などの共感を呼んでいます。本を作るきっかけはなんだったのでしょう。
育児に疲れたり、なんだかモヤモヤしたりしたとき、私は雑誌の表紙のパロディーを作るのを趣味にしています。あるとき、Xに「1人を愛する親たちに捧げるマガジン」のコンセプトで、『alone』という架空の雑誌の表紙を投稿しました。すると予想以上にバズって、編集者さんの目に留まり、「このテーマで本を出しませんか?」と声をかけていただいたんです。

――すごい!『alone』 は“孤独”がテーマなんですね。「自己紹介でしどろもどろになるあなたへ」や、「ママ友グループLINE、どうすりゃいいの?」など、気になる特集タイトルがいっぱいです。
長女が小学校に入りたての4月頃に、入学準備や生活の変化でヘトヘトだったときは、『ギリギリ』という雑誌を投稿したこともあります。これもXで4.3万いいねをいただきました。ネガティブな気持ちをパロディーにすることで共感してもらえると、自分の気持ちが昇華されたような感じがして、「悪いことばかりじゃなかったな」と思えるんです。
卒園準備のグループLINEがしんどくて
――『ギリギリ』の特集にある、「隣の芝生が青過ぎるときのメンタルの保ち方」「子育てもう限界!と思ったときのやり過ごし方」も最高ですね! おやまさんはどんなときに人見知りを感じますか?
私は雑談が苦手で、相手にどこまで踏み込んでいいのか分からず、戸惑ってしまうんです。質問されれば返せるのですが、自分から話題を振るのが苦手です。
次のページへ2度見知り