
阪神が実力、人気の両方でNPBの中心に立ちそうだ。
【写真】メジャー関係者からの評価が急上昇 「村上、岡本よりも上」の声も出てきたこのスラッガー
ペナントレースは盤石な戦いぶりでリーグ首位を独走。また中心選手が週刊誌にスクープされるなど、グラウンド外でも“ご活躍”が目立つ。
今季の阪神は強過ぎる。7月30日に早々と点灯した優勝への『マジックナンバー39』(以下M)は1日で消滅。しかし8月1日のヤクルト戦(神宮)で勝利を収め、『M36』が再点灯した。
「この時期のMは点いたり消えたりするから、一喜一憂する必要はない。それよりも夏場の当日移動、コンディション維持も難しい中で勝ち星を重ねているのが大きい。チームが1戦ごとに逞しくなっているのがわかる」(スポーツ新聞野球担当)
“死のロード”も関係ない。高校野球で本拠地・甲子園を使用できなくなるため、8月は長期ロードを強いられる。注目のロード初戦は、延長10回表に主砲・佐藤輝明の二塁打で勝ち越して勝利を収めた。
「ゲームがある4時間ぐらいは本当に個人ではなく、チームで戦っている。本当に素晴らしい集中力」(藤川球児監督)と、嬉しそうにコメントを出したのも納得だ。
藤川監督の就任1年目、春先は勝ち星に恵まれず逆風が吹いた時もあった。しかし投打の歯車が噛み合いだすと、他球団が苦しむのを尻目に独走体制に入った。
「チームバランスが取れていて、投打がお互いを補いながら勝利を掴む。投手陣は先発、ブルペンの両方が安定、打線は得点を挙げる形ができた。若手の競争も熾烈で、試合に誰が出ても期待に応えようと必死にやる。対戦球団は、『強い』と感じているはず」(在京球団スコアラー)
先発投手では、村上頌樹が勝ち星、才木浩人が防御率、そして登録抹消中の新外国人のジョン・デュプランティエも奪三振でトップ争いをしている。ブルペンでは、信頼感が増した及川雅貴の登板数とホールドが増えているのが心強い。
打撃陣では、1番・近本光司と2番・中野拓夢は打率、3番・森下翔太と4番・佐藤が打点トップを争う。佐藤は本塁打も独走、4番・大山悠輔が勝負強いとなれば、得点力が高いのは当然だ。また若手の小幡竜平や高寺望夢もレギュラー奪取に燃えている。