
自民党内に“石破おろし”の風が吹き荒れている。昨年の衆院選、今年の都議選、参院選と大敗を喫した責任を問われ、“3アウトチェンジ”よろしく退陣を迫られている石破茂首相。だが、首相本人は続投の構えを崩していない。そこでAERAは、誰が次の首相にふさわしいのか、読者へのアンケートを行い、約2000件の回答を得た。【前編】では10位から6位にランクインした政治家を紹介する。
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アンケートは7月22日から27日に実施した。設問は2問で、「次の首相として誰がふさわしいと思うか」を選択式、「その政治家を選んだ理由」を記述式で尋ねた。AERAのメールマガジンなどを通じて回答を募ったところ、1937件の声が寄せられた。回答者の内訳は、男性が60.0%、女性が38.3%、その他/回答しないが1.7%だった。
10位(33票)は小池百合子・東京都知事。自治体首長ということで、このタイミングで首相になるのは現実的ではないが、
「東京都での子育て支援策を次から次に決めて実行しているから」(40代/女性)
「都知事としての実績を含め女性総理にふさわしい」(70代以上/女性)
などと都政での手腕を評価する声が多かった。
中道路線を牽引できる若手のホープ
同じく33票を獲得して小池都知事に並んだのが、自民党の岸田文雄・前首相だ。
「最低賃金引き上げなど、実績があった」(60代/女性)
「2回目だから前回を糧に期待したい」(60代/男性)
と、昨年までの首相としての姿が記憶に新しい様子だった。
9位(43票)は自民党の小林鷹之・元経済安全保障相。昨年9月の自民党総裁選に「自民党は生まれ変われることを証明したい」と名乗りをあげたとおり、
「若さがあり、行動力もあると思います。それに国際感覚もあるように思えるので」(70代以上/女性)
「中道路線を牽引できる若手のホープと思われるため」(50代/男性)
などと50歳という若さに“新しい風”を期待する声が上がった。