自民党の林芳正官房長官(撮影:写真映像部・戸嶋日菜乃)
自民党の林芳正官房長官(撮影:写真映像部・戸嶋日菜乃)

 これまで外相や文部科学相、農林水産相などを歴任し、現在は官房長官を務める林氏。

「ここ数年の外相の任を実直に洒脱にやられていたと感じた。スマートな対応が出来る人かな」(60代/女性)

「十分内閣の下支えをしてきた」(70代以上/男性)

 などと、混迷のただ中にある自民党だからこそ、その着実な仕事ぶりに信頼を寄せる人が少なくないのだろう。なお林氏は、不祥事などで辞任に追い込まれた閣僚の後任として投入された経験が多く、昨年の総裁選では「困ったときの林芳正」を自身のキャッチコピーとしていた。

人物評は「誠実」「心優しい」

 6位(90票)は立憲民主党の野田佳彦代表。2011~12年にかけて首相の座についた経験・知見を評価する声が多く、

「政権を引き継いでいけそうな総理経験者である野田さん」(50代/女性)

「前回が短命だし、もう一回やらせてみたい」(60代/男性)

「総理の経験者であること。人間として幅があり思考力があります。語彙が豊富で話がわかりやすい」(70代以上/女性)

 といった声が上がった。人物評としては「誠実」「心優しい」など、“ドジョウ”の愛称をほうふつとさせるワードが並んだ。

 一方、衆参で与党過半数割れの状況で、野党第1党の党首が6位というのはいささか存在感に欠ける気もする。7月の参院選で、立憲民主党は改選22議席から上積みできておらず、政権与党への批判票は国民民主党や参政党に流出した。多党化が進み、新興政党の存在感が大きくなる中、こんな厳しい意見も寄せられた。

「30年間の国力停滞を招いた少数与党の自民党は下野させて、現状のねじれを解消して、野党第一党代表の野田さんを登板させる。ただし野党をまとめられるか、野田さんの手腕が問われる」(60代/男性)

【後編】では、トップ5にランクインした政治家を紹介する。

後編〈「次の首相」2000人アンケート トップ5の顔ぶれは? 2位高市早苗 1位は自民党への不信感の表れか<5位~1位>〉へ続く

(AERA編集部・大谷百合絵)

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