さらに9回にも四球と2安打で無死満塁と大量得点のチャンスをつくるが、押し出し四球の1点にとどまった。この結果、2回から9回まできれいに8個の「1」を並べて8対0の完勝。同校にとって春夏通算3度目の甲子園でうれしい初勝利となったが、もし初回に1点が入っていれば、スコアボードは上半分がオール1、下半分がオールゼロという超レアなスコアになっていただけに、マニアの間で「惜しい」の声も出た。
ちなみに西日本短大付は、次戦の宇部商戦でも、1回から9回まで00200200(後攻のため、9回裏はなし)という規則正しいスコアを記録。準決勝で優勝した天理に4対5と惜敗したが、甲子園の通算4試合で記録したイニング別の得点は、「1」と「2」しかなかった。
今年も高校時代に新庄監督と同級生だった西村慎太郎監督の指揮の下、2年連続の“甲子園切符”を手にした同校。スケジュールが合えば、昨夏同様、スタンドに新庄監督が現れるサプライズも期待できそうだ。
(文:久保田龍雄)
こちらの記事もおすすめ 打順を間違えるチョンボが巡り巡って大逆転 夏の高校野球・地方大会で本当に起こった「珍事件」