
メジャー72本塁打の三塁手を獲得
西武は7月11日に、メジャー通算72本塁打の強打者、J.D.デービスの獲得を発表した。デービスは主に三塁を守ってきたため、外崎の立場はさらに厳しくなった。
西武の球団OBは「今井達也、隅田知一郎のダブルエースを筆頭に投手力はリーグ屈指であることは間違いない。あとは得点力をどう上げるか。デービスの今後の活躍次第ですが、来年も残留して三塁で固定できれば、遊撃・滝澤との三遊間で、二塁を源田と外崎で競わせるプランが考えられます。外野を守る渡部聖弥が三塁を守れますし、西口文也監督がどのようにチームを構築していくか興味深いですね」と期待を込める。
昨年は球団ワーストの91敗で最下位に沈んだが、西武は長年下位に低迷する「暗黒時代」を経験したことがない。FAやポスティングシステムで主力選手が日米の他球団に移籍しても、スカウティング能力と現場の育成能力に定評があり、スムーズな若返りでチーム力を維持してきた。近年は野手陣の若手の伸び悩みが懸念されていたが、滝澤や渡部聖弥など楽しみな素材が台頭してきている。
もちろん、源田や外崎にも意地がある。ベテランが若手に抗ってハイレベルな定位置争いをすれば、チーム力の底上げにつながる。このまま上位との差が広がるか、それとも巻き返して首位争いに加わるか。西武の今後の戦いから目が離せない。
(今川秀悟)
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