「サブロー二軍監督が指揮を執っていた2軍は好調を維持。指揮官としての資質を十二分に見せつける形となっている。ヘッドになったのは来季の一軍監督へ向けての準備だろう」(ロッテOB)

 6月6日には、「孤立を深める吉井理人監督が漏らした『辞めたい』の深刻さ」(文春オンライン)という記事が出た。同記事配信元の文藝春秋はスポーツ専門サイト「Number Web」も運営するが、同サイトでは球団広報担当者が不定期連載コラムを持っている。

「通常なら同球団にとってのマイナス記事は掲載を控えるはず。別サイトとはいえ同社からの記事が出たことで、信憑性は高いと思われる。吉井監督を巡る球団内の混迷、来季以降へ向けての動きがわかったようだった」(スポーツ新聞野球担当デスク)

 また勝てないチーム状況と共にファンから大きな不満の声が上がっているのが、チケット代金や運営面に関することだ。

「(マリンは)選手や球団との心理的距離が近い居心地が良い場所だった。しかし近年は全てにおいてビジネス化が進み、ファンは金儲けの道具にしか見られていない感じがする」(千葉移転以来のロッテファン)

 ロッテはチケット販売にダイナミックプライシング(価格変動制)を導入。試合時期や需要供給等のデータを元にAIによって価格設定を行うシステムだが、平日ナイターの外野席でも5000円前後になることもあり不評を買っている。

「選手年俸の高騰など球団側の事情は理解できる。しかしチーム状態が最悪の中、不人気カードでも高額設定される。仮に家族4人で来場、飲食物やグッズを購入すれば4万円をゆうに超える。ロッテ戦は気軽に行ける娯楽ではない」(千葉移転以来のロッテファン)

 交流戦から一部緩和されたものの、「球場外で購入した飲食物の持ち込みは一切禁止」という規則も問題視されていた。「親会社のお菓子まで没収されているのを見た」という声もあり、球団に抗議の声が寄せられている。

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