再建に向けてロッテが早急に取り組むべきこととは?(写真提供・日刊スポーツ)
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 ロッテはグラウンド内外で早急な再建に取り組む必要がありそうだ。常勝球団構築を目指したVISION2025”が崩壊状態でチーム編成や強化部分の立て直しは必須。営業・運営面や応援にも多くの批判・苦情が寄せられ始めており、テコ入れの必要性が出てきている。

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「天候が不安定だったのもあるが、想像以上に空席が目立った。勝てないチーム状態にグラウンド外での様々な面での問題も加わっての結果だろう。現実を受け止め、今後へ向けて改善していきたい」(ロッテ関係者)

 6月10日から行われた本拠地ZOZOマリン(以下マリン)での広島戦は二階席を中心に空席が目についた。「千葉市地域連携特別招待券」も配布されていたようだが、球場が埋まらなかったのが現状を表している。

「弱小時代から応援してきたので勝てないことには免疫がある。しかし今年は何を目指しているのか理解できない。期待させたVISION2025”も破綻、なかったかのようになっている。これではファンも離れますよ」(千葉移転以来のロッテファン)

 パ・リーグ最下位で突入した交流戦はマリンで巨人に2連勝(1戦目は雨天中止)。バンテリンドームで中日に3連敗を喫したが、巻き返しのためにも重要な広島戦。「日本一熱い」と言われるロッテファンでスタンドは満員に埋まると思われた矢先だった。

VISION2025”はすでに破綻している」とOB・里崎智也氏が語るように、今季はビジョンが感じられない戦い方が続く。選手起用や戦術面へ不満を持つファンは多く、吉井理人監督への批判が止まない。

「コーチ時代は投手育成のスペシャリストとして神格化に近い扱いをされた。監督になってマネジメント能力の高さが絶賛されビジネス書まで出した。開幕からつまずいたとはいえ、ここまで批判されるとは思わなかった」(ロッテOB)

 選手起用と戦術面への批判は日に日に大きくなり、吉井監督と共に金子誠戦略コーチがネット上では吊し上げられている。球団も「さすがにマズい」と思ったのか、交流戦からはサブロー2軍監督兼統括打撃コーチをヘッドコーチで1軍昇格させた。

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