その他に平成生まれで1500安打以上を放っているのは鈴木大地(楽天・1590安打)、中田翔(中日・1579安打)の2人だが、こちらも現在は完全なレギュラーと言える状態ではなく、ヒットを放つペースは確実に落ちている。1400安打以上の中村晃(ソフトバンク・1469安打)、西川遥輝(ヤクルト・1423安打)も同様だ。
それ以下のヒット数ながら近年成績が安定している選手としては近藤健介(ソフトバンク・1308安打)が筆頭となるが、その近藤も腰に持病を抱えており、今シーズンは完全に出遅れている。腰の故障は野手の選手生命にかかわることも多いだけに、決して楽観視はできないだろう。
当の浅村自身も大記録を目前にして自身ワーストとなる35打席連続ノーヒットを記録し、連続試合出場も1346でストップするなど、“産みの苦しみ”は相当なものだった。投手の200勝に比べると難易度が低いと言われている2000本安打だが、浅村の達成に至る苦しみと他の選手の現状を見ても、改めて難しい記録ということが分かるのではないだろうか。そんな険しい道を超えて、誰が2000本に到達するのか。引き続き注目したい。
(文・西尾典文)
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